趣味とは、すすんでめんどくさいことをすること。それは分かっているんですが。

撮りためたフィルムを一気に現像するのはめんどくさい。
デジタルならその場で画像確認できるし、失敗する可能性もないし、
そりゃフィルム誰も使わなくなるよねぇ、なんてちびっとは思ったりします。

ま、それでもフィルムというのは面白い。
あとからモノクロにするのとモノクロでしか撮れないのでは
撮影時の心構えも違ってきます。
ネガフィルムの懐の深さでだいたい助かりますけどね。
フィルムに慣れると、ハイライトがすぐ白飛びしちゃうのでびっくりする。
需要は減っても、ゼロになるのはまだしばらく先かなという気もしている。
他力本願してるとあっという間に手の届かないものになりそうですが。

ってところで、1年ぶりくらいにフィルムを現像しました。
現像しないままのいつ撮ったか分からないフィルムを発掘したので。
今までは、現像液を一度作ると日持ちしないので、
現像するならある程度まとめてやろうってことで、1本だけの現像とか
基本やらなかったんですが、ちびちび現像できる技を知ったものでね。
これなら1本単位で処理していけるぞと。
(余談ですが、まとめて処理すると乾ききってないタンクとかリールを
使うことになるので、すごく巻き取りにくいんだよね…)

静止現像、っていう現像の手法があるんだそうです。
タンクに現像液を入れたあと、1分ごとにタンクをひっくり返して
液を混ぜっ返す(攪拌)必要があって、それを5~10分やるのが通常の現像なんですが、
静止現像では混ぜっ返す必要が全くない。
現像液を入れたら放置でOK。え、OKなの?

その分、現像液は通常より薄めて使うんだそうな。
浸けておく時間も通常は5~10分のところを1時間だとか2時間だとか
かなりしっかりと浸けておきます。
普通の濃さでそんなことしたらどんなフィルムでも多分真っ黒ですw

フィルムの現像というのは理科の実験みたいな化学的処理なので、
現像液の濃さや時間、温度で仕上がりが変わってきたりします。
だから秒単位で時間を計って、温度もお湯と水を混ぜて調整しながらやるんですが、
静止現像は液を薄めることで現像能力を1回ギリギリできるくらいに
弱めて、フィルムと液が反応しきるまで浸けておく、っていう方法みたいです。
だから1時間のところを2時間やったり、
20℃でやるところを25℃でやったりしても
あんまり影響がないとかあるとか。
少なくともtakechanのスタイルだと影響の出ないレベルの差ですなw

現像液を通常より薄めて使うやり方自体は知ってたんですけど、
ほっといてもいいっていうのは初めて聞きましたよ。
薄い現像液を使うと反応がゆっくりになるので、くっきりした画像が
得られるらしいよ。
有名な写真家の人でもめんどくさがってより良い画を求めて
静止現像していた人って結構いるみたい。

もうひとつ利点があるとすれば、
1回で消費する現像液の量をかなり減らせる。
takechanはTMax Developerっていうのを使っていますが、
フィルムを1本現像するのに500ml必要だとして、
標準の5倍希釈(1:4)で使うと、必要な原液の量は100ml。
それを静止現像用に20倍希釈(1:19)にするなら25mlで済むんです。
5倍希釈の現像液では最大4本までフィルムを現像できるので、
(現像時間を延ばしていくことで12本くらいまではいけるが)
1本あたりの量でいけば同じになるんですが、
1回使った現像液をまた使うまでにフィルム1本を撮りきれない
可能性の方が高いわけです、現状では。
それなら1回使い捨てで20倍希釈の方が毎回新鮮な
現像液を使えるし、1本単位で処理出来るし、
現像時間の違うフィルムでも一緒に放り込めるし、
単純に4倍多く使えるんですよね。こりゃお得だ。
しかも画像が綺麗になる(らしい)ときたもんだ。良いことずくめです。
近年のKodak製品の値上げエグいしね。大事に使っていかないと。
(3年前に買った現像液でもまだ全然使えるみたい。)

takechanの使っている現像タンクとリールはヤフオクで買った
プラスチックのやつで、35ミリフィルムが同時に2本現像できるんですが、
リールに裏表で2本分のフィルムを巻くことで4本まで一気にいけるらしい。
やったことないけど、静止現像のことをググってるときにそんな技を使っている
人がいたので。
濡れたリールにフィルムを巻くことは今後なくなりそうですねw

で、現像したフィルムは現在takechan宅の浴室にぶら下がっていますので、
今日仕事から帰ったらチョキチョキして早速スキャンしてみるつもりです。
上がりを見るまでなんともいえないですが、概ね良い感じに見えたなぁ。

最近連続でフィルム写真の記事ばっかりですね。
ヤフオクで売るのにフィルム発掘したりフィルムカメラ点検したりしてたら
久しぶりに使ってみたくなっているところなんです。
フルサイズデジイチを買わなくてもフィルム一眼で「フルサイズ」って
言い張るのもありかもしれない。w